時生 (講談社文庫)


時生 時を生きると書いて時生(ときお)。不治の病、グレゴリウス症候群に冒された少年は、今夜まさに最期の時を迎えようとしていた。眠る時生の病室で、父・拓実は妻にこう打ち明ける。「ずっと昔、俺はあいつに会ってるんだ。」物語は20年前に遡る。

東野圭吾作品の中では、少し分厚い部類に入りますが、購入して帰宅後2時間ほどで一気に読んでしまいました。

特に拓実の、すがすがしいほどのダメ男っぷりがいいです。 自分はこんなところでくすぶっている人間ではない、といいながら定職にもつかず、恋人に金の無心をする毎日。

そんな若かりし、モラトリアム真っただ中の拓実は、トキオと名乗る不思議な青年と出会い、恋人のある事件を追うにつれて、自分自身の過去や周囲の人々=現実と初めて向き合いはじめます。

知らなかった恋人の一面、母の愛。自分が少し見方を変えたり、歩み寄るだけで現実は180度変わる、と教えられました。 一見ベタなタイムスリップものですが、予想外に考えさせられる作品です。

■Twitterでの評価

You may also like...

コメントを残す